アルデバラン

一般社団法人アルデバラン

再生細胞治療(ステムセル)オルト教授との出会い

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約4分

 私は看護師となり37年。15年間は急性期病院、その後22年間は高齢者施設で看護経験を積みました。病院時代は多数の診療科目を経験、高齢者施設では、主に認知症ケア・終末期ケア・緩和ケアについて学びを深めることが出来ました。

 認知症ケアにおいては、多数の講演、また看護大学での講義も行っています。昨今話題となっているアドバンスケアプランニング(ACP=人生会議)においても共著の書籍もあり、ACPアドバイザーや認知症メディカルアドバイザーとしても活動を広げているところです。

 2016年3月にはフィンランドとスウェーデン、2017年にはドイツ(フランクフルトとミュンヘン)の介護視察に行く機会があり、医療・介護、認知症ケアや高齢者ケアの学びを深め、視野を広めることができました。

 2018年はイギリスへ行き病院視察をしました。2019年は認知症に関わる勉強会があり、再度ドイツのミュンヘンに行きました。その際、知人を通してオルト教授と出逢いました。

 この会合には、様々な国からたくさんの医療福祉関係者が集まっていました。オルト教授は、私の長きに渡る看護経験と、日本での講演活動や執筆など認知症ケアの質の向上に力を入れていることを知り、私に関心をもってくださいました。ご自身は医師・研究者・科学者として、臨床の場にたちながらも、様々な治療の研究開発をされ教鞭も取っておられます。再生細胞治療においては、アルツハイマー型認知症も対象とされており、本当にありがたいことに、オルト教授が直々に私に幹細胞治療について説明して下さることになったのです。

 翌日、私は教授の自宅にお邪魔しました。幹細胞治療のエビデンスや研究データーを詳しく説明を受けました。また、幹細胞治療を受けた患者様の回復の動画を見せていただき、非常に驚いたのと、このような治療が可能になっている現実に感動したのを覚えています。

 翌日にはオルト教授の案内にて、特別に病院を見学をさせていただきました。院内見学時には日本との違いなどを話しながら、最先端医療が行われている様子や日本とはまるで違うプライベート病院の実態を知ることができました。

 見学後にオルト教授の部屋(院長室)に案内され、「君が日本から患者さんを連れてくるならば、ここで治療が可能だよ」とおっしゃって下さったのです。教授の行っている幹細胞治療に関わる情報を全て私にくださいました。

 病院見学をした夜にも食事にご招待頂き、現地の医療従事者も加わり、色々なお話を聴くことができました。私は、ぜひ日本から幹細胞治療を受ける方を送り、多くの人の笑顔がみたいと思い帰国しました。

 帰国後、ドイツに患者を送るシステムが作れないかと動き出したところで、2020年のコロナ感染症によるパンデミックが始まってしまいました。

 2022年春、コロナも落ち着き始めた頃、もう一度この再生細胞治療を受けに行けるシステムを創りたいと動き出しました。

 2022年5月にミュンヘンへ出向き教授と再会。日本から患者様を送る活動を本格的に始動したいと伝えたところ大変歓迎して頂け、2022年8月に2名・12月に1名、2023年1月に1名・2月に1名の患者様を送ることができました。常に教授と連絡を取り合い、現地のスタッフと連携して進めているところです。

 先日は、教授より「日本からこのように患者様が私の病院にいらっしゃることを非常に嬉しく思う。このようなシステム構築を地道に創られたことは素晴らしいことだ」という激励とお褒めのメールが届きました。とても光栄です。

 引き続き、患者様が安心して渡独し治療が受けられるように、より良いシステム構築を目指して活動しているところです。

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