2024年2月27日、台北医学大学附設病院(Shuang Ho Hospital)を見学する機会を得ました。この病院は高品質で国際的な医療経験を持つ専門的な医療チームを擁し、先進的な医療サービスと研究開発を行っています。今回は、この大学病院の特徴と、特に2019年に設立された再生医療センターについてご紹介します。
台北医学大学附設病院の特徴
台北医学大学附設病院は、世界トップクラスの医学部を目指す台北医学大学に優れたトレーニングと実践の機会、そして研究リソースを提供しています。病院は政府と大学の指示に従い、国際的な医療交流、教育訓練、研究開発に取り組んでいます。
国際的な認証と品質管理
病院は国際的に認証された医療品質管理システムのアップグレードと達成を目指しており、まもなくJCI(国際医療協力委員会)認証を取得する予定です。SOPの標準化と最適化、人材育成トレーニングなどのプロジェクトを進めることで、最高の品質とサービスを提供することを目指しています。
専門センターの紹介
台北医学大学附設病院には、以下のような多岐にわたる専門センターがあります:
- ガンマナイフセンター
脳神経外科医と放射線腫瘍医で構成されるチームが、最新の技術と治療を提供。
- 美容医療センター
整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科の専門医によるチームが、安全で高品質な美容医療を提供。
- 生殖医療センター
不妊治療の専門家と最新技術を用い、不妊カップルの夢を叶える。
- 睡眠センター
薬物療法と非薬物療法を組み合わせた総合的な睡眠障害治療を提供。
- 緩和医療センター
緩和ケア病棟、在宅緩和ケア、ホスピス共同ケアを通じて、患者と家族を支援。
- 血友病治療センター
血友病患者に質の高いサービスを提供し、予防注射や関節疾患の軽減を推進。
- がんセンター
13の機能グループと12の医療チームで構成され、多分野にわたるアプローチで治療を提供。
- 認知症センター
早期診断と治療、社会復帰後のフォローアップなどの統合サービスを提供。
- 乳がん健康センター
患者中心の医療サービスを提供し、温かく信頼できる環境を構築。
- 障害者口腔ケアセンター
障がい者に良好な口腔医療サービスを提供し、社会的責任を果たす。
2019年に設立された再生医療センターの取り組み
2019年に設立されたばかりの再生医療センター(Cell Therapy Center)をご案内頂き、センター長であるChuang医師より、センターの設立までの経緯、またセンターでの治療の現状について丁寧に説明して頂きました。このセンターではまだ治療caseは1例とのことでしたが、培養による膝の治療が行われ、治療結果は良好だそうです。更にこれから研究と治療を進めていくとのことでした。
台北医学大学附設病院は、高品質な医療と先進的な研究を融合させ、国際的な医療交流と教育訓練を推進しています。特に再生医療センターの取り組みは、未来の医療に大きな希望を与えるものであり、今後の発展に期待が寄せられています。
次回は台湾での病院受診付き添いのレポートです