アルデバラン

一般社団法人アルデバラン

グリーフケア:大切な人を亡くした心のケア

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今回は「グリーフケア」についてお話ししたいと思います。グリーフケアとは、大切な人を失った悲しみ(グリーフ)を和らげるためのサポートやケアのことを指します。亡くなった人を偲び、その喪失の痛みを少しでも軽減するために行われる活動や支援がグリーフケアです。

グリーフケアの方法

グリーフケアには様々な方法がありますが、その基本的な目的は、喪失の悲しみを受け入れ、心の整理を助けることです。具体的には以下のような活動が含まれます

カウンセリング:専門のカウンセラーが話を聞き、感情を整理する手助けをします。

サポートグループ:同じような経験をした人たちが集まり、互いに支え合う場を提供します。

記念式や追悼イベント:故人を偲ぶためのイベントを開催し、思い出を共有する場を提供します。

個人的な儀式:手紙を書いたり、特別な場所を訪れたりする事で、個人的に故人を偲ぶ方法です。

葬想式・「死んだ母の日展」・「死んだ父の日展」

前回紹介した「葬想式」もグリーフケアの一環です。「葬想式」を運営する株式会社むじょうのCEOである前田陽汰さんのサイトに「死んだ母の日展」「死んだ父の日展」という企画もあります。「死んだ母の日展」および「死んだ母の日展」は、母親や父親を亡くした人々が母の日・父の日に感じる辛さを和らげるために始まったものだそうです。手紙には、亡くなった年齢や自分の年齢が書かれており、同じような境遇の人々と共感し合える場となっています。

毎年1,000通以上の手紙が集まり、これを通じて母親・父親を亡くした人だけでなく、他の人々にも命の尊さや感謝の気持ちを伝えることができているそうです。この取り組みは、グリーフケアの一環として非常に有効です。手紙を書くことで、悲しみを外に出し、心の整理をすることができます。

私の経験とグリーフケア

私は父を癌で亡くしました。父を亡くしてから約5年間くらい、最後に「ありがとう、大好きだよ」と言えなかった後悔や、一緒に過ごす時間をじゅうぶんに作れなかったことが頭をよぎることが多々あり、思い出すたびに涙が止まらないことが続きました。そんな時に「死んだ父への日展」を知り、亡き父への手紙を書いたのです。父との思い出を振り返り、心の中で様々な想いを整理することができ、少しずつ涙を流すことが減っていったという経験をしました。

まとめ

グリーフケアは、大切な人を失った悲しみを癒すために非常に重要なケアです。葬想式や「死んだ母の日展」「死んだ父の日展」といった取り組みは、喪失の痛みを和らげ、心の整理を助けるものです。もし死別の苦しみを抱えている方がいらっしゃったら、自分に合った方法でグリーフケアを行い、故人との大切な思い出を胸に刻みながら、前向きに進んでいけるよう願っています。

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